【仕事】脱退一時金メモ
脱退一時金メモ
今日も勉強になりましたとさ。
脱退一時金とは?
脱退一時金とは、例えば、外国籍の方が日本にいる間に、
日本に年金を収めていて、自分の国に帰る際に、
この払った年金を返してくれ!と請求する制度です。
日本で年金をもらわない場合は、払い損になってしまうので。
けれども、この請求権、
日本を出国後2年以内に請求しなければなりません。
たまーに、日本を出国された外国籍の方から、
この脱退一時金について聞かれることがあります。
多くは、「2年過ぎているので難しいかも」と回答することが多いです。
かつての請求権が復活?
さて、脱退一時金を請求せずに、日本を去り、出国後2年を経過。
その後、また日本にきて、日本で働き始めた場合、
脱退一時金の取り扱いはどうなるのか?
日本で働くと、国民年金を払う必要があります。
実は、再度、日本に来た際の基礎年金番号が、
かつての基礎年金番号と同じです。
なので、次に日本に出国する際に、
かつて支払った年金も合わせて請求することができます。
以前の出国から脱退一時金の請求を忘れて2年を経過してしまっても、
もう一度日本にきて、何らかの年金に入れば、
かつて支払った年金分についても戻ってくるんです。
年金の記録がない?
上記のルールがあるので、
今回も、年金事務局に過去に支払った年金について問い合わせ。
すると、「年金を支払った形跡ないよ!」という回答。
いや、本人払ったって言っているけど・・・。
再び本人に、「年金事務局が記録ないって言っているよ」と伝えると、
「いや、絶対に払った。この資料を参考にしてくれ。」と渡された資料。
いただいた資料は私学共済のものでした。
「もしかしたら年金事務局と情報が共有されていないのでは?」
と思い、私学共済に連絡。
そうすると、ありましたよ。年金を支払った記録。
年金の記録って共有されていない場合があるんですね・・・
今後の脱退一時金の請求も、
「時間はかかるかもいれないけれども、
年金事務局ではなく、私学共済に請求した方がいいかもしれない」、
とのアドバイスもいただきました。
なお、私が代理で請求する場合は、
委任状と本人を証明するものが必要とのことです。
こういうことは経験値
こうやって文章にしてみると、とりとめのないことですが、
手探りの状態からスタートして、
解決策が見つかるまで、まぁまぁ時間がかかります。
とはいえ、時間をかけたことはしっかりと体に刻まれます。
いい経験をさせていただきました!
まとめ
これは税務の範囲か?と言われると狭義には違います。
とはいえ、クライアント様にとってはそうなんです。
こういうことを知っていると、後々役立ってくる。
なので、ちょっと広めにお仕事をしています。
今日の私
事務所移転手続きとお仕事でした。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。
勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。
ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
私の税理士事務所
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