【仕事】仕事と幸せを考える。橘玲『幸福の「資本」論』。

親子?兄弟?
中の人

スタートアップの資料を作る中で、自由と幸せについて調べていたら見つけたのがこの本。

コマギツネ

日本の組織がもつ独特の閉塞感(この本では伽藍と表現)が説明されていたよ。「中の人」には耐えられないでしょう?

中の人

最も苦手な環境に自ら合わせる必要があったのが辛かったなぁ。そういうのが好きな人もいるかもしれないけど、私は無理だった(笑)。

スタートアップを応援する理由

私がスタートアップを応援するのは、

自分で事業を始めると

働く時間や人間関係を自分で選択できるようになり、

幸せに近づくことができると考えているからです。

前々職は、今考えると「そんなに自由にしていいの?」と

思うぐらいに自由にさせていただいていました。

とはいえ、自由はあるけど自己実現が乏しい職業。

「コレジャナイ感」が常にあったので、

税理士を目指すことにしました。

そして次の職業。

目指す職業ではあったものの、

ほぼ自由のない働き方を経験することで、

自由と幸せについてよく考えるようになりました。

自由だけれども、自己実現が乏しいことをしていても、

自己実現ができても、自由でなければ、

私の場合、幸せではないのかもしれません。

今現在、私自身がスタートアップのようなもので、

資金繰りとか将来とか考えることはたくさんあり、

ときには眠れなくなります(笑)。

けれども、自己実現と自由がある程度叶えられているので、

前職にいたときよりは圧倒的に幸福度が高いです。

私の例も然ることながら、

スタートアップって一定の人にとっては、

幸せになる手段の一つであると私は信じています。

これが私がスタートアップを応援したい理由です。

逆に言えば、幸せにならないようなスタートアップは、

応援したい気にはなりません。

ダイアルQ2の創始者の斉藤徹さんのかつてのご自身の会社での、

資金調達の話や株主からの圧力の話を読んでいると、

自分で会社を設立し、有名になったとしても、

幸せではないのかな?と。

スタートアップの資料を作る中で

自由と幸せとの関係は、

私自身の体験からも、

そして書籍(アイエンガー『選択の科学』等)からも、

ある程度自明のことのように思います。

そして、スタートアップの資料を作る中で、

ふと手がとまり、自由と幸せの関係について適当に

ネットを調べていたらヒットしたのが、

この橘玲の『幸福の「資本」論』です。

正直、この本を読んだところで、

自分自身の気づきにはなりますが、

スタートアップ(もちろん税務に関するもの)の資料作りには、

そこまで役立ちません(笑)。

けれども、気になったら読まずにはいられないのは私の性。

橘玲については、よく名前を見るものの、

NHKをぶっ壊す党の立花孝志とごっちゃになっていて、

橘さんの本を読んだことはありませんでした。

なので、読むのは今回がはじめてです。

橘玲『幸福の「資本」論』

私は行間がスカスカした自己啓発本があまり好きではありません。

貧乏性なので、情報量が少ない本が嫌なのです。

なので、『幸福の「資本」論』という

薄っぺらい自己啓発本のたぐいのようなタイトルに

ちょっと抵抗感はありました。

この人の他の本のタイトルを見ても、

その一部は「キッチュな」雰囲気があります。

人目につくようにわざとやっているのかもしれません。

けれども、内容は思った以上にしっかりしたものでした。

橘氏は、幸福のインフラとして、

  • 金融資本(金融資産)
  • 人的資本(労働力)
  • 社会資本(人間関係)

の3つを挙げています。

例えば、社会資本のみを持つものとして、

地元の人間関係で成り立つ「マイルドヤンキー」、

人的資本(高収入)と社会資本(友人関係)をもつ「リア充」、

金融資産(年金)のみをもつものとして「退職者」を挙げています。

「金融資本」「人的資本」「社会資本」、

これらのいずれか1つを充たすことができれば幸せかもしれないけど、

その1つが失われた時の影響が大きい。

なので、2つ以上充たすことが推奨されています。

この本の特色として面白いなと思ったのは、

金融資本と自由をほぼイコールでつなげていること。

お金がないと自由ではないと作者は言い切ります。

かなりの極論ですが、一理あると言えるでしょう。

さて、今回の「スタートアップ」がこの本とどのように

つながっているかというと、

職業別の幸福度を調べると、多くの研究で、自営業と公務員の幸福度が高いことが知られています。

収入が少なくても、会社員より自営業の方が人生の満足度が高くなるのは、自分の好きなことをして自己実現できるからだけではありません。時間(いつどれだけ働くか)と人間関係(誰と働くか)が選べれば、それだけ幸福感は大きく上がります。

橘玲『幸福の「資本」論』p.252

上記につきます。

公務員の幸福度については割愛しますが、

会社員よりも自営業の方が幸福度が高いという事実については、

もう少し認知されてもいいのではないかと思っています。

私の両親は会社員でした。

なので、私は、夫に会うまでは会社員以外の道について考えることもなく、

大企業で働くことが幸せなことだと思っていました。

独立している人が身近にいない場合、

上記のような価値観がインプットされているのだと思います。

なので、私は、独立の可能性に気がつき、

それに向かって行動しようとする人を

心から応援したいと思っています。

まとめ

スタートアップ、

スタートしても今度はそこから自分で努力しなければなりません。

とはいえ、この本にも書いてあったんですが、

スタートアップとして選ぶものは自分が好きなこと。

この好きなことに時間を忘れて打ち込めるって、

最高に幸せなときだと思います。

今日の私

仕事をして、本を読んで、

夜には録画していたアニメ『チェンソーマン』を見ました。

『チェンソーマン』は、

サラリーマンを卒業してから最も衝撃を受けたマンガです。

mappaが作成した『呪術廻戦』のアニメは素晴らしかった!

なので、『チェンソーマン』のアニメも期待しています!

ぜひ、こちらもどうぞ!

マンガ描き始めました。

私のプロフィール

京都市の女性税理士です。

税理士になるまでの苦労が綴ってあります。

税理士試験はうまくいかないことばかりで、

何度も自暴自棄になっています。

コマギツネ

勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。

中の人

ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。

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