【文学】友人、翻訳本を出版する

近くのカフェのダークチェリーパイ
コマギツネ

出版までの様子とか、少しだけど聞いていたから感慨深い

中の人

私自身、ずいぶん前にアンソロジーに収める短い論文の翻訳に携わったことがあるけど、そりゃーもう大変だったよ。それを思うと、一人でまるっと一冊翻訳するのは相当なエネルギーだと思う。尊敬しかないよ。

友人からの連絡

仕事をしていると一通のメールが。

1カ月に2、3回ほどメールでやり取りをしている院時代の友人から、

翻訳本が出版されるとの連絡!!!

なんとまぁ!!

この友人、忙しいにも関わらず、

私のぐだぐだ思想メールにいつも付き合ってくれる稀有な人。

大学院のときから、ただならぬオーラを放っていて、

凡人の私にはそれはもう素敵に見えました。

そんな彼女からのこれまでのメールに翻訳中である話がちょくちょく書かれていて、

文学作品を翻訳したことがない私は興味津々。

出版社とのやりとりや装丁などなど。

そして、今回、とうとう出版される旨の連絡が!

感無量です!

『犬が尻尾で吠える場所』

今回もらったメールではじめて邦題を知りました。

『犬が尻尾で吠える場所』????

何を言っているのが全く分からない(汗)。

とりあえず、フランス語チェック。

Là où les chiens aboient par la queue

ほんとだ!「犬が尻尾で吠える場所だ!」と興奮(笑)。

実際の出版予定日は12月14日。

出版前に友人による解説が公表されているとのことで見てみることに。

こちら

島の話であることは聞いていたけど、ただの島の話ではなさそう(笑)。

彼女の書いた解説の一部を引用すると、

[...]作品には気負いがない。いい意味で、「イズム」がない。あるのは、あらゆる人や物、現象が惑星規模で共振し、影響を与えあい、混ざり合っていく世界にあって、それをそれとして受け止める、透徹していながらも優しく、節度のある眼差しだ。

 この節度は、しかしどこから来るのか。おそらくは、個に留まろうとする姿勢だろう。個人には到底理解の及ばない複雑なこの社会を描き尽くしたいという欲望や、そこにおいて全き他者を代弁する試みは傲慢であるうえ、多くの場合頓挫する。

 一方で、そうした欲望や試みを手放したとしても、社会は「わたし」に反映される。私小説的な一人称小説を発表し続けてきた2022年のノーベル文学賞受賞作家アニー・エルノーの言葉を借りるなら、「社会的、歴史的であり、性や言語(仏:languages)に関係し、絶えず世界との対話のなかで行われる経験ならびに決定行為の総和」(『L’Écriture comme un couteau』, p. 148)が「わたし」だからだ。

カリブ海から世界へ――混ざり合う世界を体現する作家が紡ぐ、「さすらい人」の物語(『犬が尻尾で吠える場所』) URL:https://book.asahi.com/jinbun/article/14762251

ポイントの一つは、やはり「個」なのかなぁ。

自分自身に「個」があるからこそ、

他人の「個」をリスペクトし

「優しく節度のある眼差し」を保つことができる。

とはいえ、「個」は社会との関係でできるわけであって、

「個」だけで完結することはできない。

その通りですね。

私はここから、ちょっと考えをめぐらせて、

「個」と「個」が結びついたときにいったい何ができるんだろう?

といつも考えています。

もちろん、1+1=0になることもあると思いますが(笑)、

1+1=3になるような関係性って意外と多いのではないかと。

そんな関係性面白いですよね。

まとめ

フランス語能力が随分落ちてしまった私が、

フランス語でこの本を読むのはかなり大変そうです。

したがって、友人の翻訳が出版されるのを待つとします(笑)。

今日の私

私用と仕事と友人からの吉報!!!

ぜひ、こちらもどうぞ!

マンガ描き始めました。

私のプロフィール

京都市の女性税理士です。

税理士になるまでの苦労が綴ってあります。

税理士試験はうまくいかないことばかりで、

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勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。

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ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。

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