【仕事】フランス税金事情

地蔵院にて

フランス税金事情

最近は、フランスの税制を知る必要があり調べています。

「ところ変われば税も変わる。」

まさにそんな感じです。

そんなこんなで先日は、フランス語の授業でした。

今回はテキストは使わず、

もっぱらフランスと日本の税金の話。

まずはざっくり、先生にフランスの税金事情を伺いました。

こんな話題にも付き合ってくれてありがとう!先生!

ちなみに、フランスの税金については、

フランス政府のwebs siteがあって、

そこからたくさんの情報を得ることができますので、

必要な方は調べてみてください!

所得税

まず、フランスは家族単位で税金が課されます。

個人単位で税金が課される日本とは異なります。

アメリカやドイツなどは確かいずれかの選択制だったような。

けれども、フランスは家族単位での課税しかありません。

で、先生によると、このフランスの家族の55%は非課税世帯とのこと

(ソースを確認していないので、本当かどうかは分かりませんが)。

日本の住民税非課税世帯が35%らしいので、

比較するとその数字の大きさを実感できます。

そういえば、私が学生であったときから、

「フランスは一部のエリートに支えられている社会」

なんて聞いていましたが、

そんな状況が数字にもダイレクトに表れていますね。

とはいえこの数字はフランス国内でも問題視されているらしい。

一見、華やかに見えるフランスですが、

この数字を見ると、その社会構造が見えてきますね。

法人に関する課税

フランスについては、

「法人を設立するときはかなりの覚悟がいるよ!」

なんて話をクライアント様から伺っていました。

「50%ほどを税金で持っていかれるよ」と。

フランスのWebサイトによると、フランスの法人税率は25%らしいですが、

人を雇うことに対する金額がすごい・・・。

計算方法が複雑なので正確な数字は割愛しますが、

今回、フランス語の先生が教えてくれた数字は、

正社員(のようなもの)だと45%ほどで、

非正規(のようなもの)だと35%ほどとのこと。

いずれにせよ、人を雇うというのはすごい決断です。

ちなみにフランスは、

Stageと呼ばれるインターンみたいなのが盛んだなぁと思ってましたが、

Stagiareと呼ばれるインターン生のようなものに対しては、

2カ月間はこれらのお金がかからないらしい。

こういう制度を使って会社を回す必要があるのかもしれません・・・。

フランスで会社を設立する場合は、

よほどの覚悟と戦略がなければできませんね(汗)。

税と社会

ざっと45分ほど税金の話をするだけでも、

その社会構造を垣間見ることができます。

フランスは確か医療費が無料だったような・・・。

そんなことを聞くと、「住みやすいのかなぁ」なんて思いますが、

それを支えている人がいるわけでして。

フランスは、Nobless Oblige(ノブレス・オブリージュ)の発祥の地で、

「権力、財産のある人は、社会責任を負う」

なんて考え方がありますが、

まさにそれを具現化している社会なのかもしれません。

今日の私

本日は、仕事をしに1日外出です。

ぜひ、こちらもどうぞ!

マンガ描き始めました。

私のプロフィール

京都市の女性税理士です。

税理士になるまでの苦労が綴ってあります。

税理士試験はうまくいかないことばかりで、

何度も自暴自棄になっています。

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