【文学】古典を読む 荻生徂徠『政談』

こういうのは機会がなければ一生読まない(笑)
コマギツネ

早起きして必死に読書範囲を読んでいたね(笑)

中の人

加藤周一の本は、私の教養がなさ過ぎて何も頭に入ってこない(笑)。一方、徂徠は抄訳なので読みやすく安心。

世界のまちなか読書会

「世界のまちなか読書会」というものに参加しています。

発起人の1人は、

西洋の哲学・社会学の研究をバックグラウンドに持つ人

(レヴィナスの研究をされていた?)で、

もう一人は、東洋哲学を学んでいた人。

たまたまこの読書会に参加しない?と誘われて、

二つ返事でOKを出しました。

こういうきっかけがないと読まない本というのが存在します(笑)。

特に私の中で「東洋哲学」というのは、全く未知の分野です。

西洋哲学を少しだけかじった身としては、

この視点から勉強してみたいという欲求もありました。

けれども、欲求はあれど、不精なもので実行は難しく(笑)。

ということで読書会に誘われたのはグッドタイミングだったのです。

今回のテーマは荻生徂徠

荻生徂徠。

この読書会に参加しなければ名前も知らなかったと思います。

荻生徂徠は江戸時代中期の儒学者とのこと。

儒学についてよくわかっていないのでピンときません(汗)。

荻生徂徠の「政談」を読んでみると、

窮屈さは感じるものの(人をいかに管理するか?みたいなのが多い)、

今の考え方と当時の考え方を比較できて興味深いです。

例えば農業について。

現今は諸国の農民が耕作を嫌い、米が食べられることを喜んで、百姓を捨てて商人になろうとする

荻生徂徠「政談」 尾藤正英 抄訳 p.43

この時代にはすでに農業から商業への動きがあるんですね。

田舎から都会に出たいという風潮は今も昔も変わらないようです。

また、労働観も興味深い。

今はFIRE(Financial Independence, Retire Early 経済的自立)

なんて言葉をよく聞きますが、当時もあったようです(笑)。

仕舞屋などといって、財産を作り上げて商売をやめてしまった者で、工業にも商業にも従事せず、ただ所有する家屋や土地を人に貸して、その収入で生活を送り、自分や他所に居住していて、家守という者を置き、管理はそれに任せて、奉行所へも家守を出頭させ、自分では何もしないで安楽にふけっているような者は、平凡な役人の目には何の害もないもののように思われているが、社会の風俗を正すという見地からすれば、はなはだよろしくない。

荻生徂徠「政談」 尾藤正英 抄訳 p.39

当時はFIREを仕舞屋と呼ぶのか!

そして、どうやら徂徠はFIREには反対みたいですね。

その理由は社会の風俗を乱すから。

「昼間からふらふらしていたらあかん!」

みたいな思想が当時もあるようです。

個人的にはFIRE、賛成ですけどね。

会社に依存することなく自分の人生を歩めるって素敵じゃないですか。

脱線多数

この勉強会は徂徠を引き合いに出して、

言いたいことを言うみたいな感じでして(笑)。

中でも個人的に面白いなぁと思ったのは発起人の友人の考え方。

私は普段から、ユニークであることが新たな仕事を創造するのでは?

と考えていて、ユニークであることを前面に応援しています。

こういう人って同調圧力が強い日本ではその良さを発揮しにくいと思うので。

では、ユニークでない人はどうなるのか?

そんな話をしていた時、発起人のご友人のケースを伺いました。

このご友人、略歴を伺うと半端なくユニークですが、

京都にお店を出したときは、あるものに特化したものを売っていたそうです。

けれどもそれだけれはうまくいかなくなり、

いろいろなものを売り始めたとのこと。

そのきっかけが、イギリス旅行(?)。

イギリスでは、アラブ系の人が何でも売っている小さな商店をやっている。

これで、商売が成り立つのだと。

私もフランスにいたので何を言わんとしているのかよくわかります。

フランスでも、アラブ系のコンビニほどの大きさの商店が所々にありました。

個人で独自にやっているようで日本のコンビニとは形態が違います。

フランスの大体のお店は夜は締まっているのですがこのお店は開いている。

特別儲かっているわけではなさそうですが、やっていけている。

そんなお店を指しているのだと思います。

で、その発起人のご友人が目指したものは何か?

「普通の人」がやっていけるお店づくりだそうです。

私にはまったくない視点だったので、はっとさせられました

(そんなことを考える人は普通ではないと思いますが(笑))。

確かにそんな応援も面白いかもしれないと思った次第です。

まとめ

久しぶりに哲学系の人たちとお話ができて楽しかったです。

今日の私

仕事と読書会でした。

そして夫からの無茶ぶり。

NFT勉強して!と。

NFTについては、アート系の友人と話していた時に、

結構話題になっていたのですが、そのまま放置。

そして夫は、NFTで自分の作品を売ってみたいとのこと。

NFTに関する税金を扱うにしても、

自分で実際に作品を売ってみるのも悪くないなぁと思い、

「お金くれるなら勉強するよ」と言ったところ、

「いいよ」とのことだったので、勉強しなければならいなことになりました。

ぜひ、こちらもどうぞ!

マンガ描き始めました。

私のプロフィール

京都市の女性税理士です。

税理士になるまでの苦労が綴ってあります。

税理士試験はうまくいかないことばかりで、

何度も自暴自棄になっています。

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勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。

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ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。

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