【ソーシャルビジネス】ソーシャルビジネスについての続き
先日、ソーシャルビジネスの研究者の方と
話す機会がありました。
いろいろ奥が深いです。
2項対立からの脱却
考え方が古い私は、
環境を破壊する企業VS環境を保全する行政やNPO等
の2項対立を前提として考えていました。
けれども、現実は異なるようです。
私が理解した、企業の社会貢献に対する変遷は、
給与をきちんと払ったり、配当を分配したりするという
「法をきちんと守る」ことからスタートし、
事業活動の片手間としての社会貢献を経て、
事業活動そのものが社会貢献となるような工夫を
行ってきているとのことです。
具体例
例えば、架空のコーヒーチェーンについて考えてみます。
一昔前の資本主義では、
利益の追求が目標となるので、
コストを下げ、売り上げを増やすことに注力するため、
現地の生産者に過酷な労働環境を強いる等、
その労働環境等が蔑ろにされやすくなります。
では、この労働環境は誰が対処するのか?
それは企業ではなく行政の役割だったとのことです。
いわゆる、企業 VS 行政やNPOの構図が見えてきます。
けれども、行政やNPOだけでは社会課題が解決されない。
よって、企業も社会課題の課題に取り組むべきということになります。
そこで、社会課題解決型のビジネスが生まれることになる。
先程のコーヒーチェーンの例で言うと、
企業が利益を生むと同時に、
現地の労働環境にも配慮するというものです。
単純にとても良いことと思いますが、
企業は一層の努力が必要になると言えそうです。
ソーシャルビジネスの課題
ソーシャルビジネスをはじめたいと考える
若い方が多いそうです。
社会貢献をしたいと考える人は、
どの年代にもたくさんいらっしゃると思います。
けれども、「企業VS行政・NPO等」の図式が頭にある方だと、
社会貢献と聞くとボランティアや寄付といった無償の貢献を
思い浮かべてしまうのかもしれません。
そう考えると、上記図式がそれほど凝り固まってなければ、
社会貢献とビジネスが容易く結びつくのかなぁと。
とはいえ、ソーシャルビジネスは、
ただのビジネスよりもハードではないかと
簡単に想像することができます。
これまでボランティアや寄付で成り立っていたことから、
どのように利益を回収するのか。
個人的に思うのは、現在残っている社会課題の多くは、
今ままでビジネスにならないと考えられてきたことだと思われます。
この今までビジネスにならないと考えられてきたことから、
ビジネスを生むこと。
ソーシャルビジネスを始める人は、
一層の創意工夫が必要になると思われます。
とはいえ、ソーシャルビジネスは、
とはいえ、ソーシャルビジネスは、
実現すれば、とても素晴らしいビジネスです。
誰かを救う
ビジネスをすることで誰かを救うことができる。
はたまた、地球環境を救うのかもしれない。
胸をはってビジネスをすることができます。
自分を救う
個人的には、こっちの意味の方が大きいです。
お金を追求するのではなく、
人のためになることを追求する。
自分が生きている意味をより実感できることで、
自分自身が救われる気がします。
まとめ
ソーシャルビジネス。
よりクリエイティブな思考を求められるビジネスだと思いますが、
なんといっても、やりがいのあるものです。
今日の私
マウンテンバイクに乗って、
雑務といわれるものをこなしました。
とはいえ、私、この雑務って、
雑務だけに忙殺されるのでなければ、
結構好きなのです。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。
勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。
ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
私の税理士事務所
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