【読書】ハラリの新刊(読んでない)

本を読む時間
ゆっくりと腰を据えて本を読むよりは、
最近は、仕事に追われてしまっていることが少し残念。
目の前の仕事も大切ですが、
教養もしっかりとアップデートしておきたいところ。
教養って、今すぐに役に立つわけではないですけど、
じわじわと長い時間にわたって効いてくるような。
仕事を少し削ってでも、
教養をアップデートして自分の頭で考える時間が必要な気がします。
目先のお金よりも生き方です。
原書の利点
「サピエンス全史」を購入したまま放置していたら、
ハラリの新刊「ネクサス」が出ていることに気が付きました。
河出書房からプロローグが無料公開されているということで、
早速、読んでみることに。
分からないことはないですが読みにくい。
そこで英語版の抜粋を読んでみるとこちらの方がすっと頭に入る。
英語の翻訳云々の話ではなく、
日本語と英語の英語の文法の違いや、
私の英語能力の問題だろうなぁと。
私の場合、日本語は母国語なので細かな情報も頭の中に入ってきますが
文章の骨子だけではなく、細かなニュアンスも拾ってしまう。
一方、英語は母国語ではないので、情報が簡略化されて要点が分かりやすい。
また、先ほど、ハラリのインタビューをYoutubeで見ていたら、
彼は英語ネイティブではないような気がしました。
こういった点が、この原書の方が読みやすい理由かもしれません。
ハラリの新刊、プロローグの感想
ざっと読んでみて、面白かったのは、
「人は自分の手に余る力を手に入れたがる」という点と、
「ポピュリズム」について。
個人ではできないことが複数の人が協力するとできてしまうことがある。
そんな状況があるからこそ、
人は手に余る力を手に入れたがるのだろうと。
組織を動かすためには、カリスマと、
情報を精査せず(自分の頭で考えることをせず)、
その人を盲目的に信じてしまう人が必要になる。
そんな盲目的な人たちが大勢を占める場合(ポピュリズム)、
カリスマ性を持つ人は、
「手に余る力」を手に入れることになるのだろうなぁと。
私はそもそも、カリスマ性を持ちにくい性質であると同時に
(カリスマとIntrovertの相性が悪いとのエビデンスがある)、
「盲目的に私を信じて欲しくはない」、
という考えもあるので
(人にはその人自身の自律的な考え方があって欲しいと願っている)、
私が「私の手に余る力」を手に入れる確率は低いだろうなぁと。
活版印刷後のベストセラー
ハラリのインタビューを聞いていて衝撃だったのが、
15世紀、活版印刷が発明された後、
どの本がベストセラーとなったかという話。
それは、ニュートンの本でもガリレオの本でもなく、
The Hammer of Witches(と言っていたような)という、
どのようにして「魔女から身を守るか」という本らしい。
「当時はそんな情報に踊らされていたのか!」と、
この話を聞いたときに愕然としたのですが、
それは私が現代に生きているからの感想でしょう。
少し考え、魔女裁判の歴史を思い返せば、
当時の彼らにとって、これが最重要事項だったのだろうなぁと。
逆に言うと、当時、魔女がいかに大きな影響をもたらしていたかがわかります。
無知は力
ハラリのプロローグで、
ジョージ・オーウェルの
「無知は力なり」
が引用されています。
また、どこかで読んだことがある気がするのですが、
聖書を写経する際に、
「内容を知ってはいけない」
という時代があったとか。
ものごとを知らないでいてくれた方が、
支配や統治の観点からは都合がよい。
今は、ジャンクフードのような情報を与えて、
感情を煽って消費に結び付けるのが当たり前の世の中。
なので、思ったよりも簡単に操られてしまうことに、
懐疑的になる必要があるのかもしれません。
今日の私
少しの仕事と英語。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。

勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。

ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
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