【私】『ツァラストラはかく語りき』と『ロベルト・ズッコ』
ニーチェとベルナール=マリ・コルテスだね
こういう読書経験っていいなって思う。詳しい本の内容はさっぱり忘れているけど、その時読んだ印象は覚えている。それがその本の解釈として正しいかそうではないかはどうであれ、こういうのがプルーストじゃないけど、ふっと蘇るんだよ。
税理士だけど哲学や文学を学んだことに後悔なし
哲学や文学は潰しのきかない学問として有名です。
哲学や文学を専攻すると、
「就職はどうするの?」と
かなりの確率で聞かれることになります(笑)。
学部までなら、さておき、
大学院まで進んでしまうと、
一般企業への就職はかなり難しいかもしれません。
私自身も、博士課程を満期退学した後、
「あー、私どうやってお金稼ごう?」
と先がまったく見えなかったので(笑)。
たぶん、教養だけは人一倍(笑)
大学に所属していた時間が長いので、
教養だけは人一倍あるという自負があります(笑)
(もちろん、上には上がたくさんいますが)。
同年代がアクセクと働いている時間を、奨学金を借りて、
ひたすら本を読む時間に充ててきました。
それもいわゆる「実用書」とは程遠い、
「哲学」や「文学」「美術」に関する書物。
見る人が見たら、もったいないと思うかもしれません。
その時間と労力をきちんと回収できるのかと。
確かにその通りで、博士課程を満期退学した後に、
それは、私がまず思ったことです(笑)。
そもそも、後先考えずに、
「好きだから」という理由で「哲学」や「文学」を選んだ時点で、
いわゆる「普通」とはズレています。
まして、これだけ本を読むと、自分の軸みたいのが、
ますます一般企業で活躍する人からズレてきます(笑)。
博士課程を満期退学する頃には、
いわゆる「ユニーク」な人格が形成されたのでした(笑)。
組織キツい(笑)
読書によって何が形成されるか?
それは、批判的精神とそれによってもたらされる自由だと思うんです。
「大学で何を学ぶか?」という問いに私の賢い友人は、
「リベラル・アーツ」と答えていましたが、
読書もそうだと思うんです。
ちなみに、ここでの「リベラル・アーツ」は、
「一般教養」なんていう薄っぺらい意味ではないです。
教養(?)を通じて、考え方だったり、生き方だったりに、
様々な選択肢があることを知り、
その中から自ら選ぶことだと(自由)なのではないかなと思います。
「選択肢はたくさんあればあるほど人は選べない」なんていう、
心理学の研究は有名ですが、
選択肢はないよりはあった方が自由度は高いです。
で、組織の話に戻すと、
組織って、上記のような考え方をする人にはキツい(笑)。
組織は、組織の理念に盲目的に従ってくれる人が欲しいわけで、
その理念に対して、批判的精神をぶつけてくる人なんて、
邪魔でしかない(笑)。
組織にとっても、批判的精神を持つ人にとっても、
共存するのはお互いがお互いに幸せではないので、
決別するのは当たり前ですよね。
『ツァラストラ』と『ロベルト・ズッコ』に戻ると・・・
『ツァラストラ』はニーチェの本、
『ロベルト・ズッコ』は、ベルナール=マリ・コルテスの戯曲です。
ニーチェの本は、哲学に興味のある学部生なら読んでいると思います。
例の「超人」ってやつです。
『ロベルト・ズッコ』はニーチェと比べると格段に知名度が下がるかもしれません。
ちなみにこのロベルト・ズッコ、
実在するイタリアの殺人鬼ロベルト・スッコ(ズではない)がモチーフです。
何で、この2つを思い出したかというと、
昨日、あるテーマについて様々な士業で議論したからだと思います。
ニーチェの超人もズッコもなんか自由なんですよね。
1人で完結していて、それで彼らを縛ることができるものがない。
今回の議論も、好きで集まった人たちが、
好きに議論したってだけのことです。
それだけのことですが、こういう機会って意外とないんじゃないかなぁと。
みんな肩書とか上下関係とかそういうのに縛られたうえで話すというか。
そのとき集まっていた士業の先生たちが、
まぁ、私には、自由に見えて、
『ツァラストラ』と『ロベルト・ズッコ』を思い出したって話です。
「哲学」「文学」上での仮想体験が、
現実の体験とつながるというか。
それは一方的なものではなくて、
現実で体験した後、また、「哲学」や「文学」に戻ることで、
もっと深い知見を得ることができるようにも思います。
つまり、せっかく『ツァラストラ』や『ロベルト・ズッコ』を
思い出したのだから、もう一度読むと、
以前読んだ当時とは違った何かを手に入れることができそうだ!
と思ったりしました。
まとめ
思考が整理されていないブログですね。
今日の私
夫の論文手伝って、仕事して外出です。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。
勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。
ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
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