【本】多元宇宙論集中講義他

多元宇宙論集中講義
宇宙物理学者(という肩書であっているのか?)の
野村泰紀さんがYoutubeで話しているのを聞いて、
「こりゃー面白いわい!」
と購入したのが「多元宇宙論集中講義」。
「文系にもできるだけわかりやすく」、
という魅惑のフレーズもあり(笑)。
そういえば、学生の頃に哲学を勉強していた時、
パラレルワールドの話があったことを思い出しました。
その時は、考え方が頭に入らず(頭の出来がよくない)、
「そうなんだー」ぐらいのレベルだったので、
何がどうなって、そうなったかを
人に説明することが全くできません。
ただ、そういう考え方がある、という知識レベルの話です。
けれども、この「多元宇宙論集中講義」を読むと、
マルチバースの話が、数式は全く分かりませんが
(ということは分かっていないのと同じかもしれませんが)、
何だかしっくりくる。
野村さんの比喩が絶妙なのがその理由でしょう。
今では、「地球は丸い」ぐらいのレベルで、
「多元宇宙」を受け入れることができる自分に驚きです。
私の本質は、ある程度、権威に弱く単純なんです(笑)。
さて、私自身の言葉でこの「マルチバース」を
説明しようとするのであれば、
この世界は、「数打ちゃ当たる」の、
「当たったところ」に過ぎない。
そう考えると偶然のように見える出来事も、
「数を打っているのだから、そりゃー当たるときもあるよね」と、
理解することができる。
そして、私自身への教訓としては、
「この世界だって、数を打っているのだから、
私自身が数を打たないでどうする」です(笑)。
世界を理解するツール
ある1点を記述する方法は、1つではない。
数学的な考え方だと、3次元(たて・よこ・高さ)+時間で、
1点を表すことができるとされていますが
(超弦理論だと9次元+時間らしいですが)、
その精度の曖昧さを許せば、いろいろな記述方法が可能だなぁと。
日本語だったり、英語だったり、仏語だったり。
そして私の場合は、
「ファイナンス」という世界の記述方法も少し知っているなぁと。
何が言いたいかというと、
例えば、「赤字」という事象を説明する際、
日本語でも、英語でも、仏語でもそれを説明する方法がある。
そして、私の場合は、会社のお金の流れからも、
その事象を説明することができる。
ある人は、音楽でこの「赤字」を表現するのかもしれないし、
ある人は、絵画で、表すのかもしれない。
「神」を使って説明する人もいるのかもしれないし、
陰謀論を持ち出す人もいるかもしれない。
前提や精度が曖昧であるほど、
その事象を汎用可能な方法(いわゆるScience)で説明できませんが、
汎用性が必要なのは、汎用性が必要な人だけです。
実際は、汎用性よりも伝わることが、人を動かすには重要で、
(汎用性はさておき)その人の理解しうるツールが使われることで、
その伝えられた人の世界が動くのだろうなぁと。
つまりは、そのツール自体に汎用性がないとしても、
そして、その伝える内容が「良いことでない」としても、
大多数の人が理解するツールを使って、
何かを伝えることができる人が、
大多数に大きな影響を与えるのだろうなぁと。
特に、「画像」なんて、いい例ですね。
真実はともあれ、分かりやすい(笑)。
ちなみに、私がもっとも気になっているのが、
最近流れているgoogle pixelのCM。
フィンランドかどこかで写した写真を加工するCMなんですが、
はじめて見た時の嫌悪感が凄かったです。
フィンランドにまで行って、
そこで撮った写真を加工して、いったい何をしてんだと。
せっかく旅行に行ってその場の真実を伝える写真を撮ったのに、
そこからレタッチをはるかに超えたフェイクをつくるのかと。
真実よりも、見た目が優先される世界のCMって、
かなりヤバい(いい表現が見つかりません)のではと。
けれども、すこし考えてみれば、
「私たちが今見ている写真は、
真実とは限りませんよー、疑ってくださいねー」
と、警告の意味が込められているのかもしれません(笑)。
薬屋のひとりごと第一期第二クール
この日は、薬屋のひとりごとの第2クールも一気見。
めちゃくちゃ面白いです。
そして、見過ぎて寝すぎて、
次の日の英語レッスン開始ギリギリで目が覚めました。
英語の授業では、この薬屋のひとりごとについて、
ボケた頭で熱く語ったのですが、
私の英語の先生、私よりも先にこのアニメを見ていました。
聞けば、日本と同じタイミングで最新話を見ることができるそうで、
彼女は私よりも先の内容を知っていました。
吹き替えではないそうですが、英語の字幕があるそうです。
ここで分かるのが、日本のコンテンツ産業の世界への展開の早さ。
もっとタイムラグがあるかと思っていたのですが、
「売れそうなコンテンツ」は、
さっさと世界へと配信されているんですね。
資本主義社会の競争は恐ろしいです(笑)。
さて、アナロジー大好きな私は、
この薬屋のひとりごとを宇宙の話のアナロジーで語りたい(笑)。
地球からある星までの距離を、〇〇光年なんていう単位で表します。
例えば、地球からオリオン座のベテルギウスまでの距離は約640光年。
宇宙の単位から考えると、「思ったより近いなぁ」なんて感じますが
(宇宙の年齢は、約138億光年と言われている)、
ベテルギウスから放たれた光は、
640光年を経て地球に到達するので、
私たちが見ているベテルギウスは640年前の姿です。
さて、薬屋のひとりごとについて。
wikiによるとこの小説が発売されたのが、2012年らしい。
今が2025年なので、
私がその光に気が付くまで、13年かかっている。
つまり、13森﨑千晶年(笑)。
何が言いたいかというと、
例えよいコンテンツを作ったとしても、
それが末端(森﨑)に届くまでには時間がかかるということ。
13年はいい方かもしれない。
作者が生きている間に評価されない作品も存在します。
英語の先生が「最近ChatGPTに聞いてショックだった」というのが、
何か物を売るためには、
コンテンツよりもマーケティングが重要だという回答。
コンテンツよりも売ったもの勝ちの資本主義社会において、
至極当然な回答ですが、正直、あまり好きではありません。
いい方が悪いですが、
チートで、輝きを増強しているイメージです(笑)。
とはいえ、
「クオリティさえあれば、いつかは誰かの目に留まる」
と私は信じています。
マーケティングによるチート部分が時間とともにそぎ落とされ、
作品そのもので勝負できるようになる。
私なんかは、資本主義もいいところで仕事をしていますが、
後世に残るような仕事はしていません。
なので、資本主義の枠とは異なる世界で、
何年、何十年、何百年、何千年先に光が到達する作品を作るって、
本当にすごいことだと思います。
できれば、こういった作品を作る人が、
生きている間にきちんと評価されて欲しい。
そして、超弦理論が量子力学と一般相対性理論を繋ぐ(?)ように、
資本主義と芸術を繋げる理論が見つかるといいなぁと願っています。
今日の私
仕事、英語、仏語、フラフープ、読書。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。

勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。

ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
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