【本】「帳簿の世界史」

帳簿の歴史
遅々としていますが、「帳簿の世界史」を夜な夜な読み続けています。
今やっと、全体の5分の3ぐらいまで読み終えました。
イギリスが終わって、アメリカに入る手前ぐらいです。
この本を読んでいて個人的に思うのは、
世の中の偉業は、「パッション」を中心に熱っぽく語られますが、
そうでないこともたくさんある気がしています。
けれども、世の中、
何かを達成するためのパッションの重要性が強調されすぎていて、
パッションのオーバーエスティメイトが蔓延。
逆にそのパッションを支える自律や勤勉さがアンダーエスティメイト(笑)。
そもそも、パッションなんて一時的なものであり、
何かをやり遂げるために必要なのは、むしろ自律や勤勉さではないかと思います
(特に私のような普通の人が何かをやり遂げるときに必要(笑))。
きっとこの自律や勤勉さというのは「物語として」面白くないのでしょう。
本として売れるのは、
「毎日1時間の勉強を1年続けてToeic900点を取った」
地味な話よりも、
「1日12時間1カ月勉強してToeic900点を取った」
というパッションを感じる話だろうなぁと(笑)。
パッションはエンターテイメントに結びつきやすいですが、
自律や勤勉さは、エンターテイメントとして人気がありませんね!
最高の状態とは
最近、毎日見ているアメリカの精神科医のYoutuber、
彼は、インドにもいたらしい(きっとインド系アメリカ人だろう)。
英語で話を聞いているので、確かさは保証しませんが、
「やる気のない状態」と「やる気のある状態」がある場合、
(一般的には、この「やる気のある状態」をオーバーエスティメイトしがちですが)、
彼がいうには、この2つのバランスが取れているのが一番いいらしい。
「エイヤー」と気合を入れないと物事に取り組めない状態でも、
「やりたくてやりたくて仕方ない!」という高揚している状態でもない。
何も考えずに自然と物事に取り組める状態がベストだと。
この状態があれば、もはや「やる気スイッチ」に頼る必要はありません(笑)。
習慣
「エイヤー」と気合を入れて何かを行う状態では、
それはまだ習慣になっていない。
何も考えずにその行動を起こせるのが習慣であると。
そして、習慣にしたいのであれば、とにかく繰り返せ!と。
繰り返せば繰り返すほど習慣になる。
世の中、逆説的なもので、
将来、良い結果に結びつく習慣はそのハードルが高く、
将来、悪い結果に結びつく習慣はそのハードルが低い。
例えば、
SNSの見過ぎは簡単に習慣になるけれど、将来にあまりよい結果をもたらさず、
運動はなかなか習慣にはならないけど、将来の健康に役立つといった感じです。
さて、「帳簿の世界史」を読んでいても、
この「帳簿」、
世界規模(西洋)で、そして2000年という歴史の中で、
なかなか根付かないのが、なんとも面白い(笑)。
まさに、「良い習慣を得るのはハードルが高い!」ですね。
今は世界的に利用されている「帳簿」でさえも、
それが「当たり前に」なるまでには紆余曲折の連続です(笑)。
ならば、現在、いい習慣が身についているのであれば、
それはそれでかなりすごいことなのかもしれません!
パッションはひとまず置いておいて、
エンターテイメント性は薄いですが、
自律、勤勉さの習慣を手に入れることが、
何かを達成するのに有用なのかもしれません。
今日の私
仕事、英語、仏語、フラフープ、ゆるりと読書。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。

勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。

ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
私の税理士事務所

日本にいる外国の方や、

事業をはじめようとしている方の

サポートに力を入れています!


