【私】読者(夫)からの質問に答える
夫:なんで哲学科に入ったの?
自分って何なのか知りたかったのかも
読者(夫)の質問
大切なこのブログの読者である夫から、
「ブログにもっと過去を書けば?」
「フランス文学から税理士まではわかるけどその他が分からない」
とのご指摘。
「何が知りたい?」
と聞くと、
「哲学を勉強していた理由が知りたい」と。
大切な読者様からの疑問、答えないわけにはいきません!
私の両親
父は理工系でしたが哲学が好きでこの手の本をよく読んでいました。
母は哲学科を卒業しています。
そもそも、私の哲学好きは遺伝なのかもしれません。
2人とも生活力のない人たちでしたが、
2人とも本が好きで、比較的本が多い家にいた気がします。
とにかく日本文学が多かったです。
安部公房の全集が家にある、そんな家です。
強制ではないのですが、本を読むと褒められる気がしたので、
本はよく読んでいました。
そして欲しい本は比較的なんでも買ってもらっていた気もします。
ある意味「BookFirst」な家庭です。
小学校の頃に読んでいた本
小学校低学年の頃は、野草の図鑑が好きでした。
山に生えている植物の図鑑です。
ハンドブック型の小さな本で、季節ごとに分かれいてるものでした。
小学校の頃の暗記力って恐ろしいです。
隅から隅まで暗記するというか。
父も母も山が好きだったので、よく連れて行ってもらって、
そこで見つけた野草をこの図鑑を使って調べるのが習慣でした。
よく、乗り物が好きな子供がいると思いますが、
今思えば、その野草バージョンです(笑)。
あと、星の本も好きでした。
星座と神話が紹介されているような。
これはよく寝る前に読んでいた気がします。
今は、寝る前に漫画を読んでいるので、当時のが偉いです。
小学校中学年で熱狂したのが、
『アインシュタイン・ロマン』。
NHKが作ったドキュメンタリーを6冊の本にまとめたものです。
私がなんとなく、アインシュタインの話が分かるのは
(論理はわかないけど言いたいことはなんとなくわかる)、
完全に当時の記憶のおかげです(笑)。
なんであんなに好きだったのか今はよくわかりません。
小学校高学年ぐらいになると、
私の読書遍歴は少しずつ日本文学に移行していきます。
このタイミングでだんだんと「私とは何か?」と考えるようになってきます。
転校先の小学校になじめなかったのもその理由の1つだとも思いますが。
「私とは何か?」
自我クライシス(?)が起こったのか、
この頃からやたら「私とは何か?」と考え始め、
これは高校卒業ぐらいまで続きます。
私の父は生活力が絶望的に欠如していたのですが、
この手の話にはかなり真剣に付き合ってくれました。
私は父の、高校から大学にかけての日記を預かっています。
その日記によると、父はカメラをもって一人でバイクに乗って、
ふらっとどこかに行ってしまうような人だったようです。
この日記が面白いのは、父が私が読んだ本を読んでいて、私が聞いていた音楽を聞いていること。
そして、父が私と同じように自分が何か分からなくなって悩んでいること(笑)。
今思えば、父が私の悩みに共感していたのは、
かつての父自身の悩みでもあったからだと納得できます。
私は塾の帰りによく父と待ち合わせをして帰っていたのですが、
バイクの後ろの乗せてもらって、
2人でよく禅問答のような会話をしていました。
「私が私であることをどう証明するのか?」とか。
この時に、父からよく紹介されていたのが哲学者の書籍です。
あらゆる哲学者がいろんなことを考えていることを知って、
哲学を体系的に勉強したいなぁと思ったのが、
哲学を勉強することになったきっかけかもしれません。
哲学を勉強して思ったことは、
私が普段考えることなんて本当に薄っぺらくて、
彼ら彼女らがそれらをより深く論理的に体系的に考えているということ。
それでも、自分が考えているのと同じようなことを考えている人がいるのは、
自分が1人ではないことを知ることができたので嬉しかったです。
そして、彼ら彼女らの私の想像をはるかに超えた思考は、
私の知的好奇心を十分に満たしてくれたように思います。
結局、「私とは何か?」についてはよくわかっていませんが、
それでも、様々な考え方を学ぶことができ、
誰が何と言おうとも(哲学を勉強しても金にならんとかね)、
私は哲学を勉強してきたことに一切の後悔はありません。
まとめ
仕事たくさんあるのに、
「こんなに時間をかけていいのかしら?」
と思うぐらいブログに時間をかけていて反省しています。
今日の私
納税協会で税務相談の後、gabaに行きます!
最近、京都に外国人がぐっと増えてきましたね!
これは英語を勉強しておかねば(笑)。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。
勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。
ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
私の税理士事務所
日本にいる外国の方や、
事業をはじめようとしている方の
サポートに力を入れています!