【イタリア】2日目:ヴァチカン市国
ホテルの朝食
朝食だけはどのホテルでもきちんと付けました。
「朝食さえあれば夕食を食べる暇がなくても死なないだろう」と
いう判断です。
今回の旅ではこの判断が大正解。
毎日毎日、けっこうハードな美術館巡りをしていたので、
夕飯時のどっと疲れている時間に、
夕飯にまつわるエトセトラを考えるのが大変面倒で、
夕飯を食べないこともありました。
なので、私のブログにはイタリア食レポはほとんどありません。
ちなみに、下が1日目の朝食。
ブュッフェ形式で何でも食べることができます。
とにかくパンが美味しかったです。
イタリアの地下鉄
テルミニ駅から6駅ほどで、ヴァチカン市国に到着です。
本当は切符を買わずに、
WISEカード(クレジットカード)で「ピ」っと、
駅構内に入場したかったのですが失敗
(日本にはこのシステムまだありませんね)。
仕方なく、2€を払って切符を購入。
イタリアの地下鉄については、スリの話がよくあったので警戒心MAX。
こういうのは、はじめての場合は怖いです。
ヴァチカン市国
駅を出て10分ほど歩くとヴァチカン市国に到着です。
イタリアは(フランスも)石畳ばかりですが、
これが足が疲れる原因です。
石の上は堅い堅い。歩いていると土が恋しくなります。
そして到着したヴァチカン市国。
入るためにはセキュリティチェックが必要です。
そして入ると、あぁ、宗教の力ってすごいんだなぁと。
サンピエトロ大聖堂の中の装飾に圧倒されます。
入ってすぐにミケランジェロの「ピエタ」があったのですが、
遠くにしか見えなくて、写真もきれいに写っていなかったので割愛です。
天井画を描くドキュメンタリーを見たことがあるのですが、
私が見たものは、天井に直に絵をかいていました。
ずっと上を見ながら絵を描く??すごいことです。
そして、下が祭壇です。
とにかく大きい。
2時間ぐらいサンピエトロ大聖堂を見学した後、
次は、お目当てのヴァチカン美術館です。
ちなみに、今回の度は、ドゥオモには登っていません。
列に並ぶ時間があるならば、
1つでも多くの美術作品に割きたいという趣旨があったためです。
私は上ってもよかったのですけど(笑)。
ヴァチカン美術館
ヴァチカン美術館については、ガイドの方に解説をお願いしました。
美術館内があまりにも広くて、
お目当ての作品をきちんとチェックできるか、心配だったからです。
ヴァチカン美術館滞在時間は5時間。
座る場所がない美術館だったので、疲れますとも(笑)。
さて、下はラオコーン像。
これ、かなり有名な作品ですが、なんと中庭に置かれていました。
室内にないことにまずは驚き。
美術史の本からは分からないことはたくさんあります。
やはり現場に行かないとね!
ガイドの方の解説によると、右腕が折れて出土したため、
はじめの修復では右腕が伸びていたとのこと。
後日発見された右腕によって、今のポーズになったようです。
それにしても、「修復」の認識が随分変わりました。
昔は、今よりもずっとラフに修復していたんだなぁと。
確かに、手や足が折れて出土された場合で情報がない場合、
想像して修復するしかないだろうなぁと。
下はベルヴェデーレのトルソーです。
なんといっても、27日のヴァチカン美術館はとても混んでいました。
確か2カ月ぐらい前にはチケット予約をしようとサイトを訪れると、
みるみるうちになくなっていくという状況(笑)。
トルソーを囲む人の多さからもよくわかります。
さてこのトルソー、ガイドの方の解説によると、
ミケランジェロの絵のモデルにもなっているとか。
筋肉に注目らしいです。
この「ヘラクレス」何がすごいかというと、
「金がはがれていない」ということ。
箱に入って保管されていたため、この状況で出土されたそうです。
ちなみに、彫刻は当時は派手に彩色されていたとのこと。
こんな感じにとのことです(下)。
地図の間。
左右の壁にイタリアとその周辺の地図が飾られています。
人の数もすごいですが、天井画もすごい。
この地図、噴火や海戦等の出来事も描かれていました。
下は、「本物を見たら泣くかも?」
なんて思っていた「アテナイの学堂」。特に泣きませんでした。
額に入っている絵かと思っていたのですが、壁に書かれています。
中央左赤の衣の人物がプラトンで、右がアリストテレスと言われています。
当時はソクラテスの地位が低かったのか、
ソクラテスがあまり目立たない位置にいるようです。
記憶を遡ると、小学校の頃に通っていた公文式の教室にこの絵が飾ってありました。
私はあまり小学校の記憶がないのですが
(過去のことはあまり覚えていないみたいです(笑))、
そのころから、なんとなーくこの絵に漠然と興味があったものの、
知らず知らずに、哲学科に進み、
そこで購入した西洋哲学史の教科書の表紙がこの絵でした。
そして、今回、本物を見ることができたのでよかったなぁと。
それでも、今回確認できたのは、
「憧れの原動力は強い」ということ。
「この絵を見る!」という動機の方が、実際に見る絵の感動に勝るのかもと。
こうやって、人って行動するのかもしれません。
ここを過ぎると、システィーナ礼拝堂、写真禁止です。
美術史の本で見る写真よりも本物はずっといいです。
色が鮮やかな印象を受けました。
そして、近現代?
マティスのヴァンス・ロザリオ礼拝堂の下絵があり、
ダリがあり、
フランシスコ・ベーコンの絵がありました。
私は、このベーコンの絵、
たまたま過去に「叫ぶ教皇」の本物を見ているので、
叫んでいないバージョンがここにあるんだなぁと(笑)。
あとは、こんなのがあったり、
ペルジーノの作品があったり、
ラファエロの最後の作品があったり、
ダヴィンチの作品もあり、
カラヴァッジョもあります。
そういえば、このイタリアの旅では、
カラヴァッジョがいかに人気であるかを実感しました。
カラヴァッジョの作品が飾られている教会では、知らない人に、
「どの作品がカラヴァッジョですか?」と聞かれたり、
ウフィツィ美術館ではカラヴァッジョの前に人だかりができていたり、
別の美術館で、「出口はどこですか?」と美術館の人に聞いたところ、
「君たちはきちんとカラヴァッジョ作品を見たか?」と言われたり(笑)。
日本よりも断然、名の知れている作家なのかもしれません。
さて、最後。
誰が描いた私は分かりませんが、こういう絵が私は好きだったりします。
どの動物もつがいで何だか楽しそう。
個人的には、18世紀後半から19世紀にかけての風景画とかも好きなんですよね。
こういう作品は、芸術の中心地がイタリアからフランスに移った後なんだろうなぁと。
今日の私
1日ヴァチカンの日でした。
ぜひ、こちらもどうぞ!
マンガ描き始めました。
私のプロフィール
京都市の女性税理士です。
税理士になるまでの苦労が綴ってあります。
税理士試験はうまくいかないことばかりで、
何度も自暴自棄になっています。
勉強好きそうだけど、税理士試験とは肌が合わなかったね。落ちた時には、なんて声をかけていいかわからなかったよ。
ほんと、あの頃は迷惑ばかりかけて申し訳なかったよ。
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